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雑記

秋吉 理香子『暗黒女子』

読書感想エントリ。 

秋吉 理香子『暗黒女子』
(amazonのリンクが上手く貼れない…後日再挑戦します)

 

<あらすじ>

聖母女子高等学院で、一番美しく一番カリスマ性のある女生徒が死んだ。今晩学校に集められたのは、彼女を殺したと噂される、同じ文学サークルの「容疑者」たち。彼女たちは一人ずつ、自分が推理した彼女の死の真相を発表することに。会は「告発」の場となり、うら若き容疑者たちの「信じられない姿」が明かされていき――。全ての予想を裏切る黒い結末まで、一気読み必至!

<感想(ネタバレあり)>

書店で見かけて、ポップとカバーに惹かれて衝動買いしちゃいました。ハードカバー本の買い物はちょっとした出費だけれど、その分は楽しめたかなという感じです。

登場人物がそれぞれの小説(実質は告発文)を朗読していく構成は面白かったなあ。湊かなえさんの『告白』と似た構成だということなのだけど、『告白』は映画しか観ていないのでそのところは比較できず。それぞれの告発文はどれもあまりに食い違いすぎていたし、現実的でないものもあったりしたので、ここから齟齬を見つけて真相を推理する…というタイプの物語でないことはなんとなくわかっていたけれど、ラストのどんでん返しに次ぐ更なるどんでん返しにはおおーっと思わされましたね。黒幕は早い段階から雰囲気で予想できちゃうけど、詳細まではわからなかった。すずらんや闇鍋の上手い絡ませ方には感心でした。イヤミスというほど後味悪くはなかったけど、闇鍋の中身を想像して戦慄…。

舞台が俗世離れしたお嬢様学校ということもあって、夢見る女の子に刺さりそうな空間や小物の数々にはちょっとうっとりしたけれど、あまり現実感は感じなかったなあ。漫画を読んでいるような感覚。メディアミックス映えしそうな作品かもしれないです。

それにしても、女子校ってあんなに気を張ってなきゃところなのかしらね。経験したことないからわからんなあ。あのドロドロは確かに女子特有のものかもしれないけど、登場人物たちの機微は、女子由来というよりは学校という狭い世界の中に置かれた思春期由来のような気もした。とはいえ、「少女」でも「女性」でもない「女子」という言葉のチョイスはぴったりだと思った。