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star dust

雑記

「地獄でなぜ悪い」を観てきた

映画

感想です。ネタバレ注意!

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いや、ほんと、ものすごく良かった。最高だった。
映画なり本なり音楽なり、何らかの作品に触れてここまで高揚した気分になったのも久しぶり。園子温監督の作品は「ヒミズ」しか観たことなくて、これもかなり好きだったのだけど(ウルトラヘビーな内容で、映画館で観終わったあと泣きながら帰った記憶がある)、「地獄でなぜ悪い」はそれ以上に好き。ほんっと面白かった!

そもそも私は血が出たり人がばったばった死んでいくようなグロ描写は苦手なのです。園子温監督の映画にはそういう表現が多いイメージがあったから、観に行く前は大丈夫かなーと少し不安に思っていて。でも蓋を開けてみると、確かに血はどばどば出るし、首や腕がぽんぽん飛んで、直視できないシーンが結構あったにも関わらず、不思議なくらいコメディだった。クライマックスの大乱闘で、笑えてしまった。人がどんどん死んでいくのに、面白かった。なんで??自分でも不思議。”シリアスな笑い”というやつかしら。もちろん、明らかにコメディとして笑わせにきているシーンも面白かったのだけど。

役者さんもみなさん素敵だった。
何より、私がこの映画を観に行く目的となった、二階堂ふみちゃん!ほんとたまらん。「ヒミズ」で好きになって、「脳男」「悪の教典」「不道徳教室」と観たけれど、今回が一番好きかも。有無を言わさぬ魅力を持った魔性の女。こんな引き出しもあるとは。もうほんと最高。声も好きだ。
堤さんは言わずもがな。渋くて色っぽくてカッコいいのに面白い。素敵。
星野源くんは、ラストのすごい絵面が忘れられない…主題歌も良かったです。
そして、國村さん。最近自覚したのだけど、私はこの方の演技と声が好きです。最近観たのはなんだっけ…「許されざる者」や「相棒劇場版Ⅱ」、「風立ちぬ」かな。
長谷川博己さんも、すごかったですね。あんな演技も出来る方なんだな…。

キャラクターたちは誰も彼も魅力的だったのだけど、一番考えさせられたのは平田。彼は青春に生きている、生粋の芸術家肌で、その情熱にはぐさぐさ刺さるものがあった。永遠に刻まれる一本を撮れたら死んでもいい、なんて。あんな現実的じゃない生き方が許される人間はほんの一握りだ、と思ってしまう反面、眩しすぎ。漫画家の卵の友達に観てほしくなって、薦めてみたけど、どうかな。観てくれるかな。

平田が深夜の道路を疾走するラストカットは「ヒミズ」の「住田がんばれ!!!」を思い出したけれど、カットの掛け声で現実に引き戻されて、不思議な余韻を感じました。うん、本当に不思議。もう一度観に行きたいな。
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以上です。ふー。すっきり!